作品の備忘録ではないですが、割と珍しい体験をしたので書き残しておきます。
私ぴたぱん、医師の勧めで心療内科でWAIS-III(ウェクスラー成人知能検査)を受けました。ズバリ、IQを正式に測ったわけです。
知能検査、アメリカではギフテッドを見つけて才能を伸ばすためなどに結構受けてる人が多いそうですが、日本では知的障害や発達障害の検査目的でしか使われません。みなさんも児童向けの知能検査は小学校のころなどに受けられたんではないでしょうか。
WAIS-Ⅲ、保険適用で1500円程度(僕は1500円でした)、保険適用されなければ2~3万円かかるようなので、3万払ってもいいという方は是非受けてみてください笑
以下、私の結果です。
まずIQについて軽くお話しすると、テレビやネットでよく見る「これが解ければIQ◯◯!」みたいなのは信ぴょう性は皆無です。さらに、IQの表示は標準偏差15と標準偏差24で表されることが多いのですが、テレビなどでは標準偏差24で表されていますね。(テレビで見る芸能人のIQは、正式に測ったものではないか、MENSA試験のような行列推理のみで測定したものだと思われます。)
標準偏差15で、IQ 80~120の間に85〜90%の人が該当するように作られているそうです(医師談)
出典:
MENSAについても軽く触れておきましょうか。人口上位2%(標準偏差15だとIQ130以上、標準偏差24だとIQ148以上)のものが会員になれる、著名人が多く会員となっている国際的組織ですね。以前、大学の友人たちと上野公園で花見をしていたら、MENSA会員だという酔っ払いおじさんから会員バッジを見せつけられながら絡まれました(苦笑)
MENSAの試験は、行列推理に偏った簡易的な知能検査です。
以下、ネットで公開されているノルウェーMENSAの試験です。(多分)
さて、上の画像であげた僕の結果です。WAIS-IIIは標準偏差15です。
全検査IQ 130
言語性IQ 141
動作性IQ 110
群指数
言語理解 141 知覚統合 114 作動記憶 128 処理速度 110
下位検査項目 高いもの 単語 19点(満点)
低いもの 絵画配列 9点 絵画完成 8点
いい知らせと悪い知らせがある!(アメリカ映画風)
いい知らせ:
・ADHD傾向が疑われて、検査を受ける運びにはなったのですが、作動記憶(ワーキングメモリー)は問題なく、「大して気にするような結果ではない(医師談)」
・「君、めちゃめちゃ知能高いよ。東大生でも君より知能高い人なかなかいないよ。昔、WAIS試験を東大文一生に受けさせた時は平均がIQ118だったんだ(医師談)」
上の表によると、僕の全検査IQは上位2%、言語性IQに限れば上位0.3%です。
言語性IQに限って、標準偏差24に直して、
俺のIQは166だ!!!!!!!
とイキり散らすこともできるわけです(苦笑)
東大法学部生として、東大受験生を教える国語講師として、安心できる結果ではありました。行列推理の成績もいいですし、この結果を提出すればMENSAには入れるでしょう。(会費がもったいので入りませんが)
・悪い知らせ
非常にアンバランス
「言語性IQと動作性IQの差が10あると有意差とみなされるんだけど、君は30もあってこれはなかなか珍しいよ(医師談)」
wikipediaなどで調べると、言語性IQと動作性IQの差(ディスクレパンシー)が15以上だと発達障害が疑われ、差が大きいほど障害の程度が大きいそうです。
気にしなくていいって言わなかった??????
僕が特に低かった絵画完成や絵画配列は、言葉を使わずにイメージを把握したり覚えたりする能力です。これが低いため、「生活場面の細部を見落としやす」いと評価されています。今まで携帯に財布に定期に傘にと何度も紛失し、通院しても帰るまでの道のりで薬を失くし、自分で食べこぼしにも気づかなかったりする僕の特性が現れています。
サークルで「鈍すぎる」と評されるほど、言葉に表されない「◯◯と△△はお互いに気がある」とか、空気を読むとか気を遣うとかいうことが非常に苦手ですね。
語音も低いです。これは、ひらがなと数字を口頭で一気に言われて、それをひらがなは五十音順、数字は小さい順に並び替えて復唱する検査です。
激ムズでした。10問くらいあるうちの6問目以降は桁数が増えすぎて放棄していました。これに現れている僕の特性は、「2つのことを同時に聴きながら処理するのが苦手」です。ノートをとると授業が聞けなくなったり、電話を切った時には電話相手の名前を忘れていたりする僕の特性が現れているんでしょうか。(素人意見です)
まとめ
発達障害ではないだろう(?)とのことでしたが、期待される能力が高いぶん、ミスが目立つことなどがあるだろう、ということでした。
(人間関係において、「頭いいのになんでこんなこともわかんないの?!」ってキレられたこと何度かあります)
自分の特性を把握し、苦手なことは道具や人の助けを借りながら補っていこうと思います。