肌寒い季節になってきました。
今日はおすすめのアニメを紹介します。
高校2年まで、サザエさんとドラえもんとコナンとクレヨンしんちゃんとジブリ以外ほとんどのアニメを見ずに過ごしていました。
そんな私も5年ほど前から、ドラマや実写映画ではできない豊かな表現に惹かれ、いつしかアニメーションの世界にのめり込んで行きました。今では日本に生まれて一番良かったことは、何と言っても漫画アニメの広大で深遠な世界に気軽に浸れることだと思っています。途中で見るのをやめたものを含めれば今まで200作品以上は見ているはずです。
最近では一通り"名作”と呼ばれるものは見てしまった、自分の趣向が3~4年前とは変わってきてしまった、などのことからアニメ・漫画から洋画の方にシフトチェンジを図っていますが、それでもおすすめしたい作品はたくさんあるので、自分の集大成としても特におすすめできる5作品を紹介したいと思います。
好きな系統はシリアス、少年漫画原作、深夜鬱アニメ、SFが中心となっています(日常系などはありません、ごめんなさい)
1.新世紀エヴァンゲリオン /ヱヴァンゲリヲン 新劇場版
新世紀エヴァンゲリオン TV版 プラチナ コンプリート DVD-BOX (全26話+ディレクターズカット版4話, 660分) [DVD] [Import]
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平成以降の日本アニメの原点にして頂点。エヴァ抜きに日本のアニメを語るのはWWⅡなしに世界を語るようなものです(大げさ)
高校の頃、男子も女子も周囲にエヴァファンはたくさんいましたが僕は見向きもしませんでした。「なんかロボットみたいなやつが戦うだけでしょ?」と適当なことを言っては友人を悲しませていました。(あの頃の自分を殴り飛ばしてドラム缶に詰めて東京湾に沈めてやりたい…)
そんな私がエヴァを初めて観たのは大学1年の時。当時鬱屈した日々を送り精神的にも未熟だった私は、悩み傷つき、逃げ出し、自分を責める、そんな情けなくてかっこ悪いシンジくんに言いようのない共感を覚えました。
「エヴァはロボットアニメと言うよりも、青少年の精神疾患アニメだ」と僕はよく友人に言います。回避性パーソナリティ障害やアダルトチルドレン、ASD、BPDをモデルにしたんじゃないかなんて話もよく聞かれます。新劇場版ではその傾向は比較的薄いですが(作画が綺麗なかっこいいアクション映画感の強い新劇場版も好きです)、テレビアニメ版は青少年や大人たちの心の傷、葛藤、精神世界が精緻に描写してあります。ラスト2話(第弍拾伍話、最終話)なんかは現実の描写はなく精神世界の描写のみで(単に制作が間に合わなかっただけという説もあるようで)賛否あるようですが私にとってはあの最終2話があってこそのエヴァだと思っています。
エヴァ以降の「セカイ系」(主人公の精神と身近な対人関係が世界の命運を左右するような物語)と呼ばれる作品は2019年現在でも根強い人気を博しています。私も色々なアニメを観ていて「あ〜これエヴァの影響強いな〜」と感じた作品は少なくとも10以上あります。皆さんもそう感じた経験があるのではないでしょうか。
魅力溢れるキャラクター、考えさせられるストーリー、心踊る戦闘シーンと豪華声優陣の白熱の演技、『残酷な天使のテーゼ』『魂のルフラン』をはじめとした主題歌・挿入歌…どこをとっても、何十回観ても常に感動を味わえる作品です。
https://www.youtube.com/watch?v=WLHNOS80_W8
そして、新劇場版 完結編 『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』
は来年2020年6月公開予定です!
「この次も、サービス、サービス♪」
2.輪るピングドラム
『少女革命ウテナ』『劇場版美少女戦士セーラームーンR』 『ユリ熊嵐』、2019年夏クールにノイタミナで放送された『さらざんまい』。幾原邦彦監督の作品はいずれも甲乙つけがたい傑作ですが、やはりピンドラは私の中でエヴァと並び不動のトップ2です。
以前にも本ブログで記事を書きましたが、もう一度書かせてください。
高倉陽毬、晶馬、冠馬の身を寄せ合って仲睦まじく暮らす家族とその周囲の人々の愛の物語。前半はコミカルに進んでいきますが、後半に向かうほど重く暗くなっていきます。それでも可愛らしく魅力的なキャラクター、示唆に富んだセリフの一つ一つと趣向を凝らした演出で常に視聴者を楽しませてくれるのが幾原邦彦。
幸せを噛みしめる日常の中突然倒れた陽毬の運命とは?家族愛とは、異性愛とは、どうあるべきか?地下鉄テロ?高倉きょうだいの罪と罰とは?ピングドラムとはなんなのか?
大人向けアニメであり、笑って泣ける男女問わず楽しめる作品だと思います。(どちらかというとやや女性向きかな?)隠れた名作だと思うのでまだ観たことがない方は是非。
「生存戦略、しましょうか」
3.PSYCHO-PASS (1期)
1.2.で紹介したエヴァ、ピンドラは僕らの世代(2019年現在22歳)の5~10歳くらい上がストライク世代ですが、サイコパスは僕らの世代がストライク世代でしょう。大学でもアニメが好きな友人はほとんどサイコパスは観たことがあるようです。EGOISTや凛として時雨の主題歌がこんなにぴったりな作品はサイコパスを置いて他にないでしょう。話もそんなに難しくなくわかりやすく、テンポがいい近未来ディストピアの刑事ものです。(簡単に言えば『攻殻機動隊』とかと同じサイバーパンクものです。 )
私が特に好きなのは狡噛慎也や槙島聖護ら魅力的なキャラクターが登場する、虚淵玄脚本の1期です。(2019年11月現在3期放送中です!)
うだうだ説明するよりノイタミナ公式のPV(2012年当時のもの)貼っておきますね
人々の心理状態、精神状態がPSYCHO-PASSと言う数値で計測されるようになった2112年の日本。PSYCHO-PASSその中でも犯罪に関わるものは犯罪係数と呼ばれ、これが一定値以上だと罪を犯していなくとも潜在犯として裁かれる世界。
主人公常守朱が最後に知る世界の壮絶な暗部とは…
とにかくアツい作品なので一度見始めたら一気に最後まで見てしまうこと間違いなしです。
「社会が必ず正しいわけじゃない。だからこそ私たちは正しく生きなければならない。」
4.のだめカンタービレ シリーズ
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ここ数年、ピアノを題材にした作品は小説、ドラマ、邦画、アニメと媒体を問わず数多く出ています。『四月は君の嘘』『ピアノの森』『坂道のアポロン』『蜜蜂と遠雷』etc…どれも名作です。それでも私はのだめが金字塔だと思っています。アニメも実写版も好きです。常に笑えるラブコメとしての完成度の高さ、癖の強すぎる一人一人のキャラクター、夢に向かってひたむきに努力する主人公たちの姿。モーツァルトの二台のピアノのためのソナタを聞くと条件反射で鳥肌が立つと共にのだめのとんがった口が頭に浮かぶ体になってしまいました。
「先輩の背中…飛びつきたくてドキドキ これってフォーリンラブですか?」
5.ヴァイオレット・エヴァーガーデン
ここまで5年以上前の作品ばかり紹介してきたので、最後に最近の作品で普段あまりアニメを見ない方にもおすすめのものを。
先日大変痛ましい火災のあった京都アニメーションのヴァイオレット・エヴァーガーデンです。
この作品の特筆すべき点は二つ。美しすぎる作画。毎話毎話これでもかと言うくらいに泣かせてくるストーリー。
どのくらい作画がすごいかと言うとこの動画見て見てください笑
普段「泣けるアニメ」みたいなのでもなかなか泣かない私ですが、ヴァイオレットエヴァーガーデンは泣いてしまいます。先日劇場で外伝を見に行った時も火災に負けない素晴らしい出来で感動してしまいました。
ファンタジー色がほとんどないため、普段あまりアニメを見ない人が見ても楽しめるんじゃないかなと思います。
ヴァイオレットエヴァーガーデン 外伝 期間延長して絶賛上映中
劇場版 ヴァイオレットエヴァーガーデン 製作中とのことです!
「『愛してる』を、知りたいのです」